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04:屋上
屋上は涼しいけど暑い!
だから屋上の中でも直射日光を避けられる、けどできるだけ高いところに私は陣取る。
なんとかと煙は高いところが好きとかいうな!ここは見つかりにくいしすごく穴場なんだから。
たまに屋上で行われる告白劇だとか、校庭で行われるハンガリーとプロイセンによる生死のかかった追いかけっこだとか、ドイツによる訓練とかの特等席みたいなものでもあって。
最近は昼休みになれば私はここに来て、ひとりでご飯を食べる。
ネガティブな理由からってわけではなく、
騒がしいのも楽しいけどたまには、ひとりになるのも悪くないからっていう理由。
でも、こうしてると、 こうってのはつまり、いつもはプロイセンにとられちゃうソーセージを食べながら、スペインに押し付けるトマトを残したり、フランスにわけて貰うおかずのことを考えちゃうとってことなんだけど、…なんだかね。
春は暖かいけど風は冷たい。
ベストの編み目から入ってくる冷気が体を冷やす。
奪うプロイセンのブレザーだってここにはない。フランスやスペインは積極的に貸そうとしてくれるけどプロイセンだけそうしないから、逆にプロイセンから剥ぎ取るのが楽しいのに。
教室に帰ればあたたかい空間が待ってるって分かってるのに、わたしはつめたい屋上にいる。
おいって、ちゃーんって、来てくれるのを期待してる。
そしたら、一緒にごはんを食べるんだ。
ソーセージあげたっていいよ、そのためにいっぱい入れてあるの。トマトも食べてくれないと困る。嫌いなのにどうしてお弁当に入れてると思ってるの?手作りのおいしいおかずが目当てで、学校に来てるようなものなんだからね。
やっぱりひとりは寂しかった。
結局誰も来なかった、けど。
もうなにもかもわたしの負けで良いから、一緒にごはん、食べてくれる?
(私勝負なんかしてないけどさ)
私は食べかけのお弁当を掴んで、勢いよく屋上に続く階段への扉を開いた。
ガツンと手応えがあった。何事だ。目の前にはフランスとスペインがいる。ちょっと驚いた二人の視線の先、扉の裏にはプロイセン。額が赤いから多分さっきの手応えの理由だろう。でもなんにしろ
「…なに、やってるの?」
階段の一番上と屋上をつなぐ、こんな広くもないスペースで彼らはお弁当を開いていた。
「そりゃあ飯食いたかったからやんなぁー」
「な、何もこんなとこで」
「ちゃんと一緒にね?」
「ヴルスト寄越せ」
スペインがからっと笑う。フランスが悪戯っぽく微笑む。プロイセン後で殴る。
「けどひとりになりたいみたいやったからなぁ、妥協案としてできるだけの近くでご飯食べてたんやで、親分天才やろ!」
「お兄さんの料理もちゃんというスパイスがなきゃ100%じゃなくなっちゃうよ、ハァハァちゃん良い香りするねハァハァハァ」
ちょっときゅんとしたのにいつも自分で台無しにするんだからしょうもないよね。けど、そんなとこ嫌いじゃない。ていうか…、…。
私はスペインとプロイセンの間に座る。わたしの席なんだよね、この、くそ狭い場所なのに不自然に空いてる場所は。
「ありがとう」
涙と一緒に零れた一言に、彼らは気づかないふりをしてくれた。
(、寒ない?これ着ぃな)
(いやいやお兄さんのブレザー貸すよ)
(うん、ありがとうギル!)
(だからなんで俺なんだよ!)
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