●お疲れ様、ありがとう
機械の欠片が散らばる。彼がいなくなった空間。
ハッチを開けて、そっと感じる、音もない無機質な空間。
無念なのは解ってる。目的は果たせるかわからないまま、あなたはいってしまったから。
痛かった?苦しかった?
どんな思いで、あなたは消えていったの?
こんな寂しい空間の中で、あなたは、ひとりで。
光る粒、浮かぶ。
私はだから、さみしいなんて思う前に、悔しいなんて思う前に、塵になりたい。
生きてるのか死んでるのか、わからなくなるぐらい、一瞬で。
こわいなんて思う前に、痛いなんて思う前に、
あなたは平和の中に眠ることができたかな?
問いかけ、ヘルメットに響く。
あなたがいてくれたから、私たちは生き延びることができた。
あなたがおとなしく待ってくれていたら、今頃はみんなまとめて本物の天使になってた。
あなたが守ってくれたものは、ちゃんと、ここで息づいてるよ。
わたしが取りこぼしてしまったものはたくさん、あるけれど。
ごめんね。でも、今、せかいはこんなに平和に向かって歩いてる。
あなたが望んだへいわに。
この世界は、ちゃんとあなたに好きになってもらえるかな。
だから、だからね、
「お疲れさま、ありがとう。…ニール…」
もう私たちを、見守っていて、なんていわないから。
たまには自分をいたわって、ゆっくり休んでください。
おやすみなさい、ニール・ディランディ。
わたしの愛するひと。
少女の祈りは星々に見守られて
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