重大案件:俺の恋人の風紀が乱れている件について


、お前最近…」
「な、何よっ!」

丈の短いスカートに、丈の長いソックス。
羽織る黒いマントに、ウェーブかかった長い髪…ただし、ピンク色の。
その前はもう少し髪は短くて栗色で、ついでにいえばスカートもそんなに短くなかった!
すこし前までは黒いローブに赤いリボン、黒猫を連れていたというのに。なんていうことだ。

「…涎はさすがに拭こう?」

スカートと長いソックスの間の生足地帯(絶対領域ですよ、イギリスさん!)に見とれていたら、怒られる呆れる通り越して可哀想なものを見る目でたしなめられた。でもな、出してたら見るだろ。見たら涎くらい出るだろ、普通。

「俺はむしろ歓迎なんだが…お前最近、エロくないか?」
「え、エロくはないよ、別に。」

スカートは短いけど、
軽くつまみあげながらそう言う。つまんだら見えるじゃねーかばか!…ってのは口には出さない。何故なら何度もいうように俺は大歓迎だからだ。

「お前昔は黒いずるずるのローブに三角の帽子被ってたのに」
「…いつの時代の話してんのよ、今は21世紀よ、魔女狩りは終わったの。」

はじと目で睨みあげてきた。こいつまだ根に持ってんな…。

なんていうか、こいつは「魔法界」そのものだ。俺たち国とは似ているようでちょっと違う存在。最古の学校も建ってるとおり本場は俺なんだが、最近は日本の影響を強く受けているらしい。
誰かの魔女の姿のイメージのひとつがそのまま、彼女の外見であったりする。中身は変わらないからコスプレみたいなもんか。

「仕方ないでしょ、菊ちゃん以外の私のイメージ、変わらない上にあんまりかわいくないんだもん」
そう思うこと自体日本に影響されてるだろと。
だが確かに未だに黒づくめの長長ワンピースは野暮ったいかもしれない。

「かといってセクシーアダルト路線にはいきたくないし。菊ちゃんちはかわいい魔女のイメージがいっぱいあって居心地がいいの」

てくまくまやこーん!嬉しげにファンシーな杖を振る。ああスカートが。マントがなければ見えるのにあのクソマント!
「…じゃない!その…だな、そういうのは日本ちや俺んち以外でやるんじゃないぞ。」
「フランスでも結構人「特にフランスんちはダメだ!」…えー」

ぶーぶーと口を尖らせた。こういうところはアメリカそっくりだ。というか時系列的にはアメリカがにそっくりなのか。くそ真似すんなメタボ野郎。

「とにかくだめだ。いいな?」
「はいはーい」

…気のない返事にも怒らない俺はまさに紳士だ。ドイツなら怒鳴ってたことだろう。
第一イタリアとこいつじゃ当たり前だが中身が違う。こいつはこんな適当な返事しといて約束なんかもちゃんと守る。イタリアは本気で聞いてないが。

「てか、魔法使えるから心配しなくてもいいのにー」

妙な色を含んだ声に視線を上げれば、(それまで生足見てた訳じゃないんだからな!)はによによと笑っていた。

「ちっ違、心配なんかしてねぇよバカ!」
「ふーん?」

言ったってによによした表情は変わりもしねえ。
顔が熱い。どうにもこうにも、もう返す言葉が思いつかない。
ぷるぷるしていると、の笑顔からふっと含みが消えた。嬉しげな微笑み。

「心配してくれて、ありがとね」

そう言うとは背を向けてバシッと音を立てて消えた。
本当に罪作りなやつだ、湧き上がるこの卑猥な感情はやっぱり今回も俺自身で処理しなけりゃならないらしい。そうと決まったらまだ記憶が新しい内に始めることにしよう。



対処法?けしからんもっとやれただし俺の前でだけだからな!


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